うた ヤドランカ
作詞 友里歩未
作曲 ヤドランカ
編曲 渡辺俊幸
造形・イラストレーション 宇野亞喜良
映像 岡野正広
伝統ある番組「みんなのうた」2011年4、5月の歌
「世界の歌姫」ヤドランカは、さまざまな民族が暮らす東欧の国、ボスニア・
ヘルツェゴヴィナ(旧ユーゴスラヴィア)の首都、サラエボの出身。
さまざまな国を旅して現在、日本に活動の拠点を置いてる。
これまで文化の異なるたくさんの人たちと出会い、お互いを理解することで、
多くの影響を受けてきたという彼女が歌うのは、民族楽器サズのエキゾチック
な音色に乗せて、吟遊詩人さながらシルクロードの夢を語った子守唄。サズは、
イラン・トルコ・バルカン半島諸国の民族楽器で、ペルシャ語で「笹が奏でる
風の音」という意味。シルクロードのキャラバン(隊商)を通じて東西文明を
渡り、形を変えながら旅をしてきた。
そんな異国情緒たっぷりな歌を幻想的に描くのは、日本を代表するイラストレ
ーターのひとり、宇野亜喜良。
1950年代から広告デザイナーとして活動し、1960年代以降、横尾忠則
らと東京イラストレーターズ・クラブを設立。マックスファクターの広告美術、
寺山修司「天井桟敷」のポスター、絵本、小説の挿絵、装丁など、確かな筆致
とデザイン性、幻想的な画風で活躍しつづけている。今回、人形や石像、駱駝
といった造形物をはじめイラストレーションを担当。
それを岡野が映像化した。
©NHK / 宇野亜喜良 / 岡野正広